ほんとうに君が好きだった
髪型もバッチリキメて。
1日ソワソワしながら授業をうけた。
放課後。
教室にひかるが入ってきた。
窓際に二人で寄りかかる。
…
しばらく沈黙が続く。
放課後の教室には他にだれもいなかった。
グランドからは野球部、テニス部の声が聞こえる。
…
「俺さ…」
…
「ん?」
…
「今までサッカーばっかやってきて、女とか興味なかったんだよね。」
「ふ~ん」
私は冷静に答える。
「でも佐藤を初めて見た時、一目惚れしたんだ。」
私と同じだ。
少し目が潤んだ。
「佐藤。」
「ん?」
「俺、佐藤が好きです。」
「佐藤は俺の事どう思ってるかわかんなけど、俺は佐藤の事が好きになっちゃったんだ。」
「俺と付き合っ下さい!」
私は幸せ過ぎて泣き出した。
「あたしもぉ~」
涙でぐしょぐしょになりながら言った。
幸せだった。
この日は私のかけがえのない思い出。
君のくれた言葉は今でも忘れてないよ?
この幸せはずっと続くと思ってた。
この時はね。