ほんとうに君が好きだった



結局、テスト中はそれから一度もメールしなかった。
学校でも会わなかったし、一緒に帰る事もなかった。



テストが終わって、夏休みに入ろうとしていた。

みんなは夏休みの遊びの計画やら、宿題の話やらでワイワイしている。

そんな中、私はというと、一人テンションがた落ち。

ひかると音信不通状態。


ひかるに怒っていたはずなのに、そんな感情はとっくに消え、寂しさでいっぱいだった。

でも意地っ張りな私はひかるに声をかける事もメールを打つ事もできないでいた。

ひかるの方からも何も言って来ないし、メールもくれなかった。






音信不通のまま夏休みが入った。
私は特に何をする事もなく、毎日ぐーたら過ごしていた。
たまに沙紀とカラオケに行ったりするくらい。


夏休みが始まって2週間くらい経ったある日、久しぶりにマッキーからメールが届いた。

【8月25日、晃の誕生日だぞ。ってかお前らどうなってんの
?】

どうなってんの?って…
こっちが聞きたい。


【どうせひかるはサッカーで忙しいんでしょ】

どこまでヘタレなの、私。
まだ意地っ張ってる。

マッキーからの返信は来なかった。

きっと呆れられたんだ。











この時、少しでも素直になれたら、私達は幸せでいられたかな?
私が意地っ張ってないで、素直になっていれば、私達はずっと幸せだったのかな?








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