ほんとうに君が好きだった
遠い君





あれから半年が過ぎ、私達は2年生へと進級した。

私と晃はとなりのクラスだった。


もう私と晃は他人状態になっていた。

私はこんなにもまだ晃を想っているのに、晃は私と付き合った事なんて忘れてるんじゃないか、って思うくらいに。




6月、席替えをした。
隣の席は…☆
晃と仲が良いサッカー部の陸だった。

陸とは話も合うし、面白いし、いいやつで、すぐに仲良くなれた。いつも話し過ぎて、授業中に先生からはしょっちゅう怒られてた。
周りからは、
『二人ともデキてんじゃね!?』とかからかわれたり噂もされたけれど、私にとって陸は、友達で割り切れる存在であって、それ以上何もなかった。


陸とは相談事までもする存在になっていた。

その日、私は今まで誰にも言えなくて、ずっと心の内にためていた事を全て陸に話した。


まだ晃が好きで忘れられない事。
本当は嫌で別れたんじゃない事。


全て話した時には、涙がとまらなく溢れだしていた。



そんな私の話を陸は最後までちゃんと聞いてくれたんだ。




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