ほんとうに君が好きだった



次の日、沙紀がいつものハイテンションでいつものイケメン話を持ちかけてきた。

「れみ~、今噂の第一小出身のイケメン4人組知ってる~?」
「何それ?」
眠いのと面倒くさいので怠そうに答えた。

「知らないの!?ほらほら、今ちょうど廊下にいるから来て来て!!」

そう言われ、沙紀に無理やり教室から廊下に出された。



………!!!!!


昨日、下駄箱にいた人達。



「あたしのお気に入りはね、あそこにいるマッキー!!」
ボソボソと照れながら沙紀が指をさす。

マッキー…って昨日のチャラ男じゃん。


マッキーの隣には昨日一目惚れをしてしまった、あの人がいた。


「ねぇ、あのマッキーの横にいる人は?」
ちょっと恥ずかしいけど聞いてみた。


「あぁ~、石井晃?かっこいいよねぇ~、まあタイプじゃないけど☆」


いしい…ひかる…








私は廊下の隅で座ってる、君をずっと見ていた。







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