ほんとうに君が好きだった
暗くなってきて、学校を出ようとしたその時、門の前に部活動が終わってたまっていたあの5人がいた。
ドキドキしながら彼等の前を通り過ぎようとしたその時。
「ねぇ、ちょっと待って」
明るいハスキーボイスが聞こえた。
声の主はあのチャラ男のマッキー。
…って私に言ってるの!?
「えっ!?何?」
声が裏換えってた。
マッキーがどんどん近づいてくる。
「佐藤さんだよね?1組の。」
「そうですけど。」
「俺、安田槙斗。友達になって!!」
周りの人が冷やかしてる。
ニヤニヤしてる。
「うん…いいよ…」
「よっしゃ。あ、こいつら俺のダチだから、よろしく!」
「“ど~も~”」
3人が声をそろえて軽くお辞儀しながら言った。