ほんとうに君が好きだった
次の日の朝。
いつものざわざわした教室に、何人かの他のクラスの男子と、何気に同じクラスだったあの例の4人組のスポーツ系のシュンとか呼ばれてる奴が、教室の中をのぞき込んで、私を指差してる。
怖っ。
「あいつだ、あいつ!!」
スポーツにしか頭をつかってなさそうなバカそうなシュンはデカい声で私を指差しながら言う。
「あいつかぁ~」
「うぉ、可愛い」
「まぁまぁじゃん」
「学年の中ではまぁまぁじゃね!?」
偉そうに、バカみたいに騒いでる他のクラスの男子。
「れみってモテるねぇ~」
私の隣にいた沙紀がそう言ってきて、初めて理解できた。
奴らは私を見にきて、私の事を可愛いと言った。
授業中、眠くてうつらうつらしていたら、隣の席の男子が話しかけてきた。
「ねぇ、佐藤さんってモテるんだね」
「へ?」
寝ぼけ半分で変な声が出た。
「佐藤さんの事好きな人、俺の知ってる中では2人いるし。」
あらまっ!!
ちょっと嬉しかった。
「だれー?」
ふざけ半分で聞いてみた。
そしたら意外にも教えてくれた。
「4組の石井晃と7組のマッキー♪」
………
って、えっっっ!?
石井晃が私を!?