最強最愛彼氏。
「そういえば美里ちゃん。
……緋邑さんって知ってる?」
お昼休みに、私は
朝の出来事を話して聞かせた。
全部話し終わると
美里ちゃんは興味深そうに
その瞳をしばたたいた。
「それ、絶対緋邑さんだよ!
緋邑さんって女の子の扱いとか上手だから、凄く人気なんだよ」
「やっぱりそうなんだ…」
「それと、学校の前で会った
関西弁の男の子は、多分池田さんじゃないかな」
「池田さん?」
「うん。緋邑さんも池田さんも
この学校を取り仕切っている
生徒会のメンバーなんだから」