最強最愛彼氏。
桜の花びらが
道をピンク色に染めている。
私はその道を歩いて
寮までの道のりを進んでいく。
これから私が暮らすことになる寮と学校とは
歩いて5分の距離にある。
寮が見えてくると同時に
学校の校舎も姿を現してきた。
ここは中世のヨーロッパなのかと思わせるような
豪華な造りの校舎の隣に
同じくヨーロッパの洋館みたいな建物が建っている。
「ここかぁ…」
その建物の門には
「蛍雪(ケイセツ)学園学生寮」
と書かれた表札が掛けられてあった。