大好きの反対の反対っ!?
いいよ、いいですよ。
なんとか乗り切ってみせるんだからっ。
半分いじけながら、席に着くと隣に知らない男子が座ってきた。
「木内さんってどこ中から来たの?」
「ほぇっ」
やば、急に話しかけられたから変な声出ちゃったよ。
「木内さんって可愛いよねー♪みんな噂してるよっ!歩ちゃんって呼んでいい?ってかメアド教えてよ」
わわわ…なんか
初対面なのにすごい人だなあ。
こういう人苦手かも…
でも、断わるのは失礼だよね?
どうしよ??
「あっ、えと…」
「ここ俺の席なんだけど」
後ろから急に声がした。
振り向くとそこには、
明らかに不機嫌そうな晴輝がいた。
「…邪魔だから」
「チッ、…またねー♪歩ちゃん」
よかったあー。
さっきの人いなくなった。
晴輝助けてくれたのかな?
って晴輝来ちゃったじゃん!
何から話せばいいのか、分かんないよー。
さっきのお礼?
朝のこと聞けばいい?
わー、頭の中ごちゃごちゃ!