大好きの反対の反対っ!?
「婚約者の顔、忘れちゃった?(笑)」
私にしか聞こえない声で、耳元でそう囁いた。
「…っ、なっ!?」
口をパクパクさせて、驚いている私に
「驚きすぎだろっ、そんな何度もしねーよ」
私のことをバカにしたように、でも嬉しそうに話す。
はいー!!!?
何度もってキスのこと?
別に期待なんかしてないしっ。
私のことを一体どれだけからかえば、いいんだか!
今日はなんだか大変な1日だったなあ…
「はあー…疲れた…」
家に帰った私は、制服を着替える気力もなく
そのままベッドに横になった。