Heart
ちょっと不満そうだったが、珍しく認めた。

別に、この時に復讐してやろうとかは思っていなかったが、なんとなく譲りたくなかった。



「しってたぁ?罫センパイって、実優の事騙してたんだって!」

「嘘ぉ!?いい人だって思ってたのになぁ、、、、」

「つーか、実優も気付かないって、ちょっとヤバイんじゃない?」

「それほど浮かれてたんだって、たぶん!」

噂は、すでに広まっていた。

付き合う噂が早く伝われば、別れた噂も早く伝わるのは当たり前なのだろう。

こんな噂、慣れている。

「相変わらず凄い噂じゃない?」

真苗は少しイライラしながら、サンドウィッチを頬張っている。

「良いよ別に。付き合ったときの方が酷かったでしょ?」

罫センパイは結構モテるから、ちょっといじめられたんだよね。

靴箱に「死ね」とか、ベタなやつ。

もうちょっといいやり方は無かったのかなぁ、、、。と、今でも思う。

ま、センパイが止めてくれたんだけど、、、、。
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