Heart
結構大きな声で言ったからか、すぐに静まりかえる会場。

言ったセンパイは、気まずそうに小声で

「スミマセンデシター」

と、会釈をした。

別にさ、そんなほじくり返してるとか思ってないし別に良いけど。

踏ん切り付けようとしてるこの場所で言わないでよ!

「なので、勘違いしないでくださいねー」

私は作り笑顔で言った。

センパイは、相変わらずそっぽを向いている。

、、、、これで、良いんだよね!

私は、普通にスピーチを終わらせた。

練習の時と同じように。

「終わります」

まで、動揺せずに言うことが出来た。

端に戻ると、時枝クンが

「お疲れ様」

と、椅子を持ってきてくれた。
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