ゆきんこ造雪所【企】
「あ、あの…クリスマスって何ですか…?」
「え…………?」
オジサンはサンタの言葉に目を真ん丸くして首をかたむける。
「クリスマス知らないの?」
「はい………。」
サンタが正直に答えると、オジサンは珍しいものを見るようにサンタを見つめた。
見つめられてもサンタにはわからない。
「そうか、知らないのか……。」
オジサンは寂しそうにまたつぶやいた。
「よし。わかった。サンタくんは地球を見ておいで。」
そう言いながら、オジサンはまたポンッとサンタを叩いた。
すると、今度はさっきとは違った。
さっきよりも軽く叩かれたはずなのに、サンタはすごいいきおいで空から落ちて行った。