ゆきんこ造雪所【企】
「じゃ…死神…?」
「ちがうよ、ちがうよ!!」
サンタはあわてた。
死神は全員が怖いわけじゃなくていい人もいるけれど、同じにされては困る。
サンタは笑顔をもらいにココに来たのだ。
「…なんだ。じゃ、なぁに?」
「………。」
サンタは聞かれても答えられない。
なぜなら、自分のことを話してはならない事も約束のひとつだった。
「もしかして言えないんだ?…サンタクロースじゃないよね?」
何一つ答えないサンタに少年はまた質問をした。
「サンタクロース??」
サンタと似ているけれど、サンタは聞いたことがない。
「サンタクロースのこと知らないの!?」
少年は目を丸くさせた。