Heart Language
prologue
-2003年12月

雲一つない空。

太陽の光が海に反射して

とても綺麗だ。


12月に入り、本格的に寒くなった。

それに加えて、海のそばにいる。

痛いほどに潮風が僕の体を蝕んでいく。

ただ、今の僕に

家に帰って暖まろうなんという考えはまったくない。

それを証拠に、僕は今、

サラサラとした
白い砂浜の上に座っている。

どのくらいの時間が過ぎたのだろう。

日は沈みはじめ、

手は氷のように冷たくて

僕の頬は濡れていた。

この景色をみるたびに

僕は幾度でも思い出す。

キミとの日々を。

不器用で青くさい

そんな等身大の恋を。
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