【短編】大好きだった

また、喧嘩が増えた。

電話でもメールでも、
久々のデートでさえも、


最後には言い当って、嫌なムードのまま終わっていた。



私が不満を漏らすとなだめてくれていた彼も、そのうち何も言わなくなった。




「私のこと嫌いになった?」

「他に好きな子でもできた?」



口を開けばそんな言葉ばかり。


私も彼も、疲れていた。













2回目の記念日を迎えるまえに、私たちは別れた。





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