【短編】大好きだった

秋になると、私たちは手を繋いで歩くようになった。

月に数回だった一緒に帰る日も、週3回に増えた。

途中で別れていた帰り道も、私の家まで必ず送ってくれるようになった。

たまには日曜日も会った。



私はとても幸せだった。



肩に乗っかった枯葉を微笑みながら取ってくれる彼が大好きだった。





だけど、


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