ぱすてる
「ねえ-!そら部って写真撮るんじゃなかったの?」

授業後に来てみれば、

屋上で寝転がっているだけ。

まあ、あたしも眠たいっちゃ眠たいけど・・。




「あんた、何で一人でそら部やってんの?」



「ん-。特に意味はねぇな。

ちゃんとした部活がやりたくなかったことと、

のんびりできる部活が良いな-って思っただけだよ。」







つまり、一種のおちこぼれってやつか・・・。


「ふ-んっ。」



あたしもこいつの隣に寝転んだ。

風が気持ち良い・・・。

ふわ-っと流れてあたしたちを通り過ぎていく。

どこまでもどこまでも遠くへ。




2人で寝転がっていると

屋上くんは静かに口をあけた。


「・・・おまえ、なんでいっつも笑ってんの?」








あたしは目をぱちくりさせて、

背中合わせだった体を孝治に向けた。

孝治はまっすぐあたしを見ていた。

とても悲しそうな目で。




はっとした。



-無理してでも笑っていれば笑っていれば必ず幸せになれる。



そんな言葉が頭をよぎった。






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