ぱすてる
「よぉ!こんな遅くまで勉強?」

教室のドアにもたれ掛かってこっちを見ているあいつ。

噂をすればって言うのかな。

「あんたこそっ。何やってんの?」

「オレは自主掃除当番!」

にかっと笑ってこっちへ歩き出す。

「なにそれっ。」





窓から入ってくる光は

オレンジから青みがかった色に変わっていく。

その光が今居る2人に注がれる。








どのくらいかかったんだろう。

あたしが恋をまたするまで。









「あのさ‥」

あいつが口を開く。

ただあたしはただ黙って頷き

その言葉を待っていた‥。


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