君が好き

存在



朝練が終わって普通に授業を受けている時、教室の前の方から、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。

笑い声のする方を見てみると見慣れない顔が…

「春菜ー。あんな人このクラスに居たっけ?」

私は授業が終わって、すぐ春菜の所へ向かった。

「……はぁ?あんた何を言ってるの?」

「…ぅぅ…だってぇ。」

「居たよ。居・た!」

春菜はわざとらしく、大きな声で区切って言った。
てか、区切る必要ないし…。

「広瀬翔(ヒロセショウ)。知らなかったの…。かわいそうに。」

春菜、呆れないでくださいよ…

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