オーシャンビューは訳あり物件♪
「テラスに出てみるといい。」




管理人さんが言うころには、すでに窓を開け放っていた。


少し強めの風と共に、部屋中に潮の香りが広がる。









ーーザザァッーー


ーーザザァッーー








波の音もここまで聞こえてくる。




なんというか…贅沢の一言につきる感じだ。















うっとりと潮風を感じていると、


〜♪〜〜〜♪〜♪〜〜♪〜


突然、時代劇で流れるような音楽が流れた。

どうやら管理人さんの携帯のようだ。





「はいはい。
…ああっ、今行くわい。」




それだけ言って、電話を切った管理人さんは


「少し待っててくれんかの?Aの意味もその時一緒に説明するから。」



と、私の返事も聞かずに行ってしまった。
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