オーシャンビューは訳あり物件♪

管理人さんが出て行ったことでひとまず我に返ることができた私は、遅ればせながら部屋の造りを見て回ることにした。





そして気づく。



この部屋、やっぱり一人暮らしにしては立派すぎる。

リビングは二部屋をぶち抜いたみたいに広いし、お風呂やトイレもユニットバスではなくセパレートである。キッチンもカウンター式だ。


そもそもAってなんだろ？特上的な？？











「あれ？こんなところにドア？？」




それは、玄関からみて左の奥の壁にひっそりとあった。調度窓の横ぐらい。

壁の白と統一されていたために気づかなかったようだ。





なんだろうこのドア？二部屋め？？
いやでもさすがに二部屋めってことはないでしょ？
だってこのリビングとダイニングだけでも二部屋分くらい広いし、私一人暮らしだし…



じゃぁ、このドアはいったい？





とりあえず調べてみなきゃ始まらない！と、ドアの向こうの正体を暴くために近づいた。







「・・・で・・だから。」


「分かりました。」








え？

ドアを開けようとノブを掴んでみたが、思わず体が固まってしまった。







「どういうこと？」








ドアに耳をつけ、もう一度向こうの様子をうかがう。



「管理人さんと、男の人？」


の声が聞こえる。
それになんだか、男の人の声も聞いたことがあるような…



てか、え、なんで？え？？


この部屋には今、私だけのはずでしょ？？