年下君の甘い誘惑





「そうですよ。この学校の1年生になりました。」



ニッコリ笑顔で平然と言う彼



へぇ…そうだったんだぁ…

だから、あたしの制服見て南高校だって分かったんだねぇ






って


「ええ?!入学式は?もう始まってるよ?」



あたしが慌ててるのに対して、彼は何も慌てる様子もなく、あたしを見て笑った



「いいんですよ、入学式なんて。こうやって先輩と話してる方が楽しいですから。」




恥ずかしいことをサラッと言う彼に、自分の顔が赤くなってるのが分かった




「未来先輩…本当に可愛いですね。」



"未来先輩"



また名前を呼んだ。



「……なんで、名前。」



あたしが不思議そうな顔をしていると、一瞬だけ口角が上がって不適な笑みを浮かべた




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