年下君の甘い誘惑




――――――――ドキンドキン



駄目だと分かっているのに、体はいうことをきいてくれない




胸の高鳴りが止まらない




「未来先輩?」




坂石雅人が心配そうに顔を覗かせる




……………ち、近い




「なんで無視するんですか?」




…………あ、あんたの顔が近いから!




「未来先輩、聞いてます?」




それに口をきいたら好きの気持ちが抑えられなくなる




「答えてくださいよ。」




そんなことより離れてほしいんだけど




黙ってるあたしに苛々したのか、俯いてるあたしの顎をクイッとあげる




「答えないとキスしますよ?」




…………どうせしないくせに




その思って睨みつけると、坂石雅人は珍しく真剣にあたしを見つめキスをした




あたし自身も一瞬すぎて分からないようなキスを





って、ん…………?






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