年下君の甘い誘惑





あたしが坂石雅人に触れようとすると、坂石雅人はあたしの手をすんなりと避けた





………………え





「未来先輩って、俺のこと何も知らないんですね。」



「あの、坂石雅人?」



「俺がいつから、未来先輩のこと好きだと思ってんですか。」





いつからって………




ん?実際いつからなんだろう
痴漢から助けてくれた日?保健室のとき?デートした日?




てゆうか、あたしのこと好きなの?




あたしが迷ってると、坂石雅人があたしのほっぺをつまむ





「ちょっ痛ひぃ。」



「一年半前ですよ。ずっと一年半、未来先輩を好きだったんです。」





一年半?何言ってんの?




坂石雅人につままれた頬がジンジン痛んだが、そんなことどうでも良かった




だって、一年半って……





「いや、一年半ってありえないから。だって、初めて逢ったのが1ヶ月位前だよ?なのに…。」




坂石雅人はあたしの言葉に、首を横に振る





「俺ら、もっと前から逢ってますよ?」





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