年下君の甘い誘惑
……………え?もっと前?
「………それって、どうゆう…?」
意味がわかんない
一年半前ってなると、あたしは高校にすら入学してない
「塾。未来先輩と俺、一緒だったんですよ。」
………え?じゅ、く?
「え、嘘。一緒だったの?」
「はい。未来先輩は俺のこと知らなかったから、分からなくて当然ですけどね。」
嘘でしょ………
その話が本当なら……
坂石雅人は一年半前から、あたしを好きでいてくれたの?
ずっと…………?
そう思うと、嬉しくなって顔が熱くなるのが分かった
「……やばい、どうしよ。」
「何がですか?」
「………坂石雅人があたしのこと、好きって知って嬉しすぎて顔にやける。」
にやけないように意識しても、口角が上がってしまう
そのとき
―――――――――――グイ
腕を引っ張られ、坂石雅人に抱きしめられた
.