年下君の甘い誘惑
「ちょ、坂石雅人。」
ドキドキしすぎて心臓がもたない
「可愛いすぎるんですよ。絶対離しませんから。」
坂石雅人に耳元で囁かれて、熱かった顔が更に熱くなるのが分かった
「…………馬鹿。」
「馬鹿でいいですよ。俺、未来先輩がいれば何でも出来るんで。未来先輩がいればいいんです。」
「な、なに言ってんの!」
「未来先輩のこと、それくらい好きってことですよ。」
うん、あたしも大好き
声には出さないで、心の中で返事をした
あたしも、坂石雅人がいれば何でも出来る
坂石雅人がいるなら、他のものを失ってもいい
"未来、大好き"
一瞬龍の声が頭をよぎったけど、龍のことを考えるのが怖かったから考えないようにした
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