年下君の甘い誘惑





『色々って……?』



「いや、えっと……。」



『俺には話したくないってことですか?』



なかなか話を切り出さないあたしに苛々したのか、坂石雅人は呆れたように聞いてきた



………話したくないわけじゃないんだけど
何て言えば分かってくれるんだろう



『もういいです。今、どこにいるんですか?』



「近所の公園、駅からすぐ近くの。」



『じゃあ、そこにいてくださいね。』





…………え?



「ちょっ、待っ………プチ。ツーツー」



あたしの話を遮られ、電話を切られてしまった



怒っちゃったのかな?



てゆうか、



"そこにいてください"



ってことは、坂石雅人ここにくるの?



今は出来るだけ、誰にも逢いたくないんだけどな。特に坂石雅人とは、龍と話も済んでないから気まずいし



電話をかけ直そう
今日は逢うのやめとこう



そう思って、携帯を握った瞬間





「未来!」



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