年下君の甘い誘惑




あたしがゆっくり頷くと、龍は静かに話始めた



「前に、お前に冗談で嘘言ったの覚えてるか?」



……………嘘?いつの話?



「俺と紅林の話だよ。紅林に後悔してるって言われた話。」



…………ああ、思い出した
龍が風邪ひいたときに言われた話だ



「うん、覚えてるよ。ヤキモキ妬かせたくて嘘ついたやつだよね?」



あたしの言葉に、龍は一瞬微笑む



「あれさ…、嘘って言ったけど、本当は嘘じゃないんだ。」



……………え?



嘘じゃない?あの話が?



「嘘ついてごめんな。本当はずっと、より戻したいって言われてたんだ…。」



「そうだったの?」



「ずっと未来がいるからって、断ってたんだけど………、状況が変わった。」



……………状況?



「それって、どうゆう意味?」




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