年下君の甘い誘惑





「紅林が事故にあった。」




……………事故?




「……え、事故って、紅林さんは大丈夫なの?」



「ああ、一応はな。」




龍が電話で"病院"って言ってたのは、このことだったんだ



「大丈夫なんだけど、車にひかれたとき頭を強く打ったみたいで……。今の記憶がなくなってる。自分は中学生だと思ってて、俺が彼氏だと思ってんだよ。」




なにそれ?




「そんなこと…。」



「俺も最初は信じらんなかったよ。紅林の両親は紅林にショックをあたえたくないから、彼氏のフリしてくれって頼んでくるし。本当にビックリだよな。」




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