年下君の甘い誘惑




龍は、あたしの言葉に一瞬ビックリした様子だった



「本当にいい?無理してないか?」



あたしが頷いて、目をつむると一瞬だけ龍の唇が触れた




「未来、今までありがとう。」

「…………え?」




唇が離れると、龍に抱きしめられた





「俺達、別れよう。」



「…………。」



「お前、他に好きなやついんだろ?」



「…………。」



「俺のことは気にすんなよ?俺も紅林のこと、嘘ついてたし。お互い様だよ。」



やっぱり2年間、毎日一緒にいたから、龍には何でもお見通しなんだね



あたしが別れ話をしようとしてたことも、龍に罪悪感をもってたことも、龍には分かっちゃう




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