年下君の甘い誘惑







――――――………




俺は未来とあの男が見えなくなるのを確認すると、ベンチに横になった



「………はぁ。」



本当は紅林の彼氏のフリをする件も断るつもりだった。



未来がいるから、未来が嫌な思いをすると思ったから



けど、実際は違った



未来が泣き出して謝ったとき未来に好きなやつがいんのが分かったから



未来がもう俺に気持ちがないって、気付いてしまったから



「…………はは。」



泣くなんて、かっこわりいな
そう思いながらも、溢れ出る涙を止まることはなかった



「…………未来。」






今までありがとう

俺はお前のこと大好きだったよ




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