年下君の甘い誘惑





「なんか今日の拓ピリピリしてるんだよ。未来、坂石くんごめんね。」



そういって、詩音は拓の後を追いかけていった



分かってる
悪いのはあたし



拓が怒るのは当たり前だよ



そう思うと自然に涙がこぼれた



「未来先輩?大丈夫ですか?」


「坂石雅人、ごめん。」


「なんで未来先輩が謝るんですか?未来先輩は悪くないですよ。とりあえず、教室でましょう?」


あたしは静かに頷く
坂石雅人に手を握られると、周囲の女子たちが更に騒ぎ始める


あたしは、泣いてるのを皆にバレないように必死に顔を伏せて教室を出た





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