年下君の甘い誘惑
関係ないことです
「あーーつーーいーー。」
季節はもう夏
あっという間に、蝉が鳴き始める時期になってしまった
そして
「そういえば未来と坂石くん、もうすぐ1ヶ月だね。」
そう、あたしたちの1ヶ月記念日
「そうなんだよねぇ。どうしよう。」
1ヶ月記念日と言われても、何をしたらいいのか分からないし
まず雅人が1ヶ月記念日のことを覚えてるのかさえ分からない
「あー本当にどうしよ。」
悩んでるあたしに、詩音がニヤニヤしながら見てきた
「な、なに?」
「いやー?そんなに悩んでて乙女だなぁと思って。」
お、乙女って……
完全にあたしのこと馬鹿にしてる
「本当に迷ってるんだよー?」