年下君の甘い誘惑





結局悩んでたら、授業も終わって放課後になってしまった



恋愛相談なのに、あたしに関係ないって
その言い方じゃ、まるで雅人の好きな人があたしじゃないみたい



気になるけど詩音にはしつこいって言われちゃったから、もう聞けないし



やっぱり本人に聞くしかないのかなぁ
どうせ一緒に帰るんだし
逆にその事に触れないのも気まずいよね



うん、そうだよ
気まずくなるくらいなら、ちゃんと本人に聞こう



そう思って帰る仕度をしてたら、詩音が鞄を持ってこっちに来た



「未来、帰ろう。」



普段からあたしは雅人と帰ってるから、詩音が誘ってくることなんて滅多にない



「あたし雅人と帰るけど、どうしたの?なんかあった?」



あたしの反応に詩音は眉をひそめる



「坂石くんから聞いてない?」


「何の話?」



聞いてるもなにも、雅人とは連絡すらとってない



「坂石くんなら、しばらく未来と帰れないらしいよ?だから一緒に帰ろうよ。拓もいるけど。」







< 155 / 297 >

この作品をシェア

pagetop