年下君の甘い誘惑





「あんたのことなんか好きにならない。」




あたしは一言だけ、そう言って再び立ち去ろうとした





ここにいたら自分がおかしくなる






あたしがベランダから出ようとした瞬間、再びあいつの声で呼び止められる。






「あ、そうそう。言い忘れてたんですけど、俺の名前坂石雅人っていうんで逢いたくなったらいつでも1年3組来て下さいね。」





…………逢いになんていくはずないじゃん





一瞬だけ睨むと、そこには余裕そうに笑ってる坂石雅人






…………本当にむかつく





「もう逢うことはないから。」





あたしは坂石雅人にそれだけ返事をすると、ベランダをでた








"坂石雅人には絶対関わらない"と心に決めて




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