年下君の甘い誘惑
約束してください
「はい、ミルクティー。」
そういって、龍が缶ジュースをあたしに差し出す
「ありがと。」
結局あの電話の後、龍はすぐに学校を抜け出してくれて、あたしのところに来てくれた
「なんか、わざわざごめんね。こっちまで来てもらっちゃって。」
「そんなこと気にすんなよ。それよりどした?さっき電話のとき泣いてたじゃん。」
龍があたしの顔を、心配そうに覗きこむ
やっぱり、泣いてたことバレちゃってたのか
気付かれてないと思ってたのに
「うん、ちょっと。その事で、相談にのってほしくて。」
本当は龍に相談することじゃない
分かってるけど
「おう、俺で良ければ聞くよ?」
そう言って微笑んでくれる龍を見ると
一瞬で心が揺らいで、その言葉に甘えてしまいたくなる