年下君の甘い誘惑






「あたし以外の人のことなんでしょ?今更、隠さなくても大丈夫だよ。」



あたしの呟きに、雅人はあたしを睨む



「本当に未来先輩は馬鹿なんですか?」


「…………え?」





ば、か?
それはあたしのこと?




「ちょ、雅人くん?何故あたしが馬鹿呼ばわりされなくてはいけないのでしょうか?」



「馬鹿であってますよ。
俺は未来先輩しか好きになれないって言ってるのに、なんか信じてくれないし。

恋愛相談のことだって、未来先輩のことに決まってるのに、あたし以外のことなんでしょ?とか言い始めるし。

勘違い通り越して馬鹿ですね。」




雅人は一通り言い終わると、疲れたのか椅子にドカッと座る




…………ちょ、待ってよ



恋愛相談って、あたしのことだったってこと?



でも、あたしの相談を詩音にしてたなら、なんで詩音も雅人も、あたしには関係ないって言ったの?




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