年下君の甘い誘惑





「………記念日?」



あたしの問いかけに、雅人はゆっくり頷く





「俺たち、もうすぐ一ヶ月記念日じゃないですか。

なんかプレゼントしたかったけど、何あげていいか分からなくて、詩音先輩に相談したんです。

最近一緒に帰れなかったのも、バイト始めたら急いで帰ってて。

本当は隠しておいて、驚かせたかったんですけど。

逆に嫌な思いをさせて、ごめんなさい。」






ちょ、待って



相談してたって、記念日のことだったの?


そのためにバイトまで始めてくれてて






「なんなのよ、それ。」




「本当にごめんなさい。」






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