年下君の甘い誘惑




「そ、それは。」



困っているあたしを見て、雅人は楽しそうに話し出す



「しょうがないですね。じゃ、今からゲームしましょうか。」


「ゲーム?」



あたしが首を傾げると、雅人はニヤリと笑う




………この顔は絶対悪いこと考えてる




「ルールは簡単。

俺が30秒間目を閉じててあげるんで、未来先輩はその間にキスしてください。

キスしたら、未来先輩の勝ち。
キスしなかったら、未来先輩の負け。

罰ゲームとして、もっと意地悪しちゃいますからね?」



な、なんて自分勝手なゲームなの


結局あたしが恥ずかしい思いをするんじゃん



「そ、そんなゲームやりたく「じゃ、始めます。いーち…」」



あたしが"やりたくない"という前に、勝手にスタートして数を数え始めた



「なにそれ、ずるいよ!」



「にー、さーん、しー…。」



あたしが文句言ってる間にも、雅人は数えるのを止めない




< 202 / 297 >

この作品をシェア

pagetop