年下君の甘い誘惑
「そ、それは。」
困っているあたしを見て、雅人は楽しそうに話し出す
「しょうがないですね。じゃ、今からゲームしましょうか。」
「ゲーム?」
あたしが首を傾げると、雅人はニヤリと笑う
………この顔は絶対悪いこと考えてる
「ルールは簡単。
俺が30秒間目を閉じててあげるんで、未来先輩はその間にキスしてください。
キスしたら、未来先輩の勝ち。
キスしなかったら、未来先輩の負け。
罰ゲームとして、もっと意地悪しちゃいますからね?」
な、なんて自分勝手なゲームなの
結局あたしが恥ずかしい思いをするんじゃん
「そ、そんなゲームやりたく「じゃ、始めます。いーち…」」
あたしが"やりたくない"という前に、勝手にスタートして数を数え始めた
「なにそれ、ずるいよ!」
「にー、さーん、しー…。」
あたしが文句言ってる間にも、雅人は数えるのを止めない