年下君の甘い誘惑





やるしかない!




あたしは目をきつく閉じると、勢い任せにキスをした




―――――――チュ




その瞬間
さっきまで部屋に響き渡っていた雅人の声も聞こえなくなり、あたしは恐る恐る目を開く




「…あたしの勝ち?」




そう思ったのも、一瞬



雅人は眉間にシワを寄せていた




「俺はキスしてくださいって言いましたよね?」


「うん?したでしょ?」


「はぁ。」



あたしのキョトンとした顔に、雅人は大きくため息をついた



な、なによ
人がせっかくキスしてあげたのに、不満そうな顔して






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