年下君の甘い誘惑






あたしは教室をでた廊下の隅で、うずくまる







"もう絶対関わらない"







そう決めたはずなのに、"関わらない"と思えば思うほど、意識してしまう




あたしはからかわれただけ。
それくらい、ちゃんと分かってる




だから記憶から消してたのに、坂石雅人の笑顔を見ると、全てを思い出してしまう






…………これは龍への裏切りになっちゃうのかな







あたしはモヤモヤした思いを抱えたまま、立ち上がり保健室へと歩きだした





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