年下君の甘い誘惑






さっきまでは気まずそうにして、乗り気じゃなかったのに




俺は未来先輩の腕を引っ張り、耳打ちする




「本当にホモ君と遊ぶんですか?」



俺と未来先輩のデートに邪魔者がいるだけでムカツクのに、こんな変人は絶対にお断りだ



「あたしも最初嫌だったけど、いい人っぽいしさ三人で遊ぼうよ?」


「いや、俺は未来先輩と二人がいいです。」



俺のきっぱりとした意見に、未来先輩は困ったように腕をくむ



「うーん、でも、安部くんは雅人に憧れてるんだよ?ここで断ったら可哀想じゃん。」



未来先輩は、"ね?"と首をかしげながら、俺に同意を求める



そんな可愛い顔で言われたら、俺が逆らえないって知ってるくせに





「分かりました。」




俺は結局しぶしぶ承諾し、ホモ君を含めた三人デートが始まった










< 211 / 297 >

この作品をシェア

pagetop