年下君の甘い誘惑







俺の言葉に未来先輩はきょとんと首を傾げる




未来先輩は絶対分かってないな
そもそも、なんも考えてないだろうし




今、文句を言ったところで雰囲気も悪くなるだけか






「ごめんなさい、やっぱり何でもないです。」




俺はホモ君に文句を言いたい気持ちを抑え、未来先輩に笑顔を向けると、さっきまでホモ君と繋いでいた未来先輩の左手を握った




「ちょ、雅人。二人きりじゃないんだから、デート気分になっちゃダメでしょ?」




そんな俺の行動に、未来先輩は怒ったように耳打ちしてきた




「これだけで我慢してるんだから、むしろ褒めてくださいよ?本当はもっとしたいんですよ?」





俺はたまらず未来先輩の肩に、一瞬過ぎて分からないくらいのキスをする





未来先輩は一瞬肩をピクッと震わせると照れくさそうにうつむく






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