年下君の甘い誘惑





あれから俺はずっとベンチに座っていた



未来先輩が戻ってくると思ったから
ホモ君を追いかけてから随分時間たってるよな



ふと、携帯の時計をみようとしたとき未来先輩からの着信が入る




「もしもし。」


『あ、もしもし、雅人?』




電話の未来先輩の声は、若干だけど怒ってるように聞こえる




「どこにいるんですか?」



『それが安部君と入り口のとこにいるんだけど、具合悪いみたいで。

家まで送ってあげたいんだけど。』




は?家まで?
なんでそこまで未来先輩がするんだ?


そもそも、本当に具合なんて悪いのかよ




「で?俺はどうすればいいんですか?ここで待ってろと?」




収まっていたはずの怒りが、またもや抑えきれなくなってきた








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