年下君の甘い誘惑






「おはよう、安部くん。」





安部くんはあたしのところに来ると、キョロキョロと辺りを見回しながら不思議そうに首をかしげた




「あれ?」


「どしたの?」


「いや、ただ今日は忠犬はいないんだなぁと思って。」





忠犬?
あたしは犬なんて飼ってないんだけど





「えーと、安部くん?忠犬って?」




あたしの理解してない様子をみて、安部くんはククッと笑った




「あ、ごめんごめん。忠犬じゃなくて彼氏か。」




え、忠犬じゃなくて彼氏?
つまり雅人のことを忠犬っていったってこと?





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