年下君の甘い誘惑





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「……っていうこと。僕が知ってるのはこれくらいかな?」




「今の話、本当の本当?」




「うん、全部本当のことだよ。何か他に聞きたいことある?」






聞きたいことなんてあるはずない




あたしが無言で首を振ると、安部くんは席を立ち教室を出てった




安部くんとどれくらい話してたかなんて覚えてないけど、あたしには耳を塞ぎたくなるような話ばかりで時間が経つのが遅く感じた





こんなことなら、話なんて聞かなければ良かった




後悔したって遅いけど




「もう嫌だ。」



泣きたくなりそうなのを我慢して、机に突っ伏した





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