年下君の甘い誘惑






「無理しないで、未来ちゃん。泣きたかったら泣いていいよ?」





安部くんの言葉を聞いた瞬間
緊張の糸が解れたのか、あたしは声を出して泣いた




こんなに大声で泣くなんて、いつぶりだろう




安部くんはそんなあたしを見てビックリしてるのかな




呆れてるかもしれない




だけど、安部くんは何も言わずあたしが泣き止むまで、隣で手を握っていてくれた





結局あたしの涙が止まったのは20分位経ったあと





やっと泣き止んだあたしを見て、安部くんは心配そうにあたしを見つめる






「落ちついた?」




「…………うん。」








< 233 / 297 >

この作品をシェア

pagetop