年下君の甘い誘惑
「無理しないで、未来ちゃん。泣きたかったら泣いていいよ?」
安部くんの言葉を聞いた瞬間
緊張の糸が解れたのか、あたしは声を出して泣いた
こんなに大声で泣くなんて、いつぶりだろう
安部くんはそんなあたしを見てビックリしてるのかな
呆れてるかもしれない
だけど、安部くんは何も言わずあたしが泣き止むまで、隣で手を握っていてくれた
結局あたしの涙が止まったのは20分位経ったあと
やっと泣き止んだあたしを見て、安部くんは心配そうにあたしを見つめる
「落ちついた?」
「…………うん。」