年下君の甘い誘惑








あたしの言葉に安部くんは微笑む




「僕はなにもしてないよ。」




「してくれたよ。雅人と話そうって思えたもん。」




そう、あたしが今するべきなのは雅人と仲直りすること



噂かもしれない話を聞いて、泣いてるなんて時間の無駄



遊園地のときに安部くんと何もなかったことを説明して、ちゃんと謝ろう



そしたら、過去のことも雅人の口からちゃんと聞ける








「それじゃ、今から会いにいくの?一人で大丈夫?」




安部くんが心配そうに聞いてきた




雅人になら明日だって会える
別に今から会いに行かなくてもいいかもしれない















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