年下君の甘い誘惑
多分入れ忘れたんだ
仕方ない
職員室にでも行って、傘を借りよう
そう思いトボトボ歩いてると、視線の先に安部くんの姿が
「あれ、安部くんまだ帰ってなかったの?」
「ああ、未来ちゃん。傘なくてさ、職員室に借りにいってたんだ。」
「いきなり降ってきたもんね。あたしも忘れたから、借りにいくところだよ。」
安部くんはあたしの言葉に、あー、と呟きながら困ったように頭をかいた
なんだろう
あたし変なこと言っちゃったかな?
「どうかした?」
「いや、僕が借りた傘が最後の一本だったんだよね。だから、職員室には置き傘ないと思う。」
………え